2020.12.09

美容液はどう使う?肌の保湿以外にもさまざまな効果が!

ドクターズコラム

なんとなく「効きそうな」気がするけれど、上手くスキンケアに取り入れられていない…
美容液に対して、そういうイメージを持っている方もいらっしゃるのでは?
そんな「気になるアイテム」美容液に関して、正しい使い方や、効果を引き出すためのコツについて、徹底解説します。


美容液はいつ使う?

気になる肌悩みがあるとき、それが美容液を試してみるタイミングです。製品によって使うプロセスに違いがありますので、説明書をよく読んで取り入れるようにしましょう。

物足りないとき、肌悩みがあるときの「スペシャルケア」として

まず、ベーシックケアの役割について整理しておきます。
ベーシックケアとはクレンジング料や洗顔料、化粧水、乳液、クリームなどのアイテムでおこなう基本的なスキンケアのことで、目的は汚れや汗、皮脂などを落とし、うるおいを補給することが中心になります。

一方でスペシャルケアとは、個別の肌悩みや生じているトラブルなどに応じて、肌状態の改善や、肌あれの予防などを目的としておこなうケアのこと。ベーシックケアにプラスアルファをするお手入れのことです。
美容液は、このスペシャルケアに対応するアイテムといえるでしょう。

製品によってつけるタイミングはさまざま

それでは美容液は、どのタイミングで使用するのでしょうか?
一般的な順番は、以下のようになります。

美容液をつける順番のイメージイラスト

洗顔のあと化粧水でまず肌を整えることで、あとに続く美容液の成分が浸透しやすくなります。必要に応じて、そのあとに乳液やクリームで油分を補給しましょう。

また、製品によっては洗顔の後に使用することで、次に使用する化粧品の浸透を高めるブースター効果のある美容液もあります。ほかにも、洗顔のあと、化粧水の前に美容液を使うことを推奨するブランドも存在しています。このように製品によって使うタイミングは異なり、順番が違うと効果が十分に発揮できないことがあり、使用する前に必ず説明書で確認するようにしてください。


美容液の役割とは?

前述したように、美容液はいわば「お肌のお悩み解決アイテム」。
ベーシックケアだけでは少し足りないかな?と感じるときに、助っ人として上手に使いたいものです。

さまざまな機能で肌悩みへ働きかける

美容液は、保湿や美白などが期待できる美容成分が濃縮して使われているアイテムです。「うるおい補給」「シワ改善」「シミ改善や美白」「ニキビ対策」「紫外線防止効果」など、気になるお悩みに応じて、それぞれが特定の機能によって、集中的にケアするのが美容液の役割です。

つまり、自分のなりたい肌をイメージしたり、気になるトラブルやお肌の傾向などを十分に理解することが、美容液を選ぶための第1歩といえるでしょう。

成分だけでなく、形状もクリーム状、ジェル状、オイル状、ローション状などさまざまで、自分にとって心地よい、好みに合ったものを選ぶこともできます。

ただし、変化の感じ方は人それぞれですし、肌のターンオーバーのサイクルにも影響されます。だからこそ、使用トラブルなどがない場合は最低でも1本使い切ってみて、肌の変化や改善を確認することが大切です。

使うのは1種類だけ?

複数の美容液が並んだ画像

「美容液を1種類使うと、ほかの美容液は使ってはいけないの?」
そういった疑問もよく耳にします。
製品によりますが、肌悩みに合わせて複数を使用することも可能です。たとえばブースター美容液と保湿美容液をダブル使いしていたり、顔全体に使う美容液と、気になるパーツにポイント使用する美容液を併用していたりする方も多いのです。

こういった重ね使いやダブル使いが可能かどうかは、説明書をよく読んだり、お店で美容部員の方に相談するなどして、間違いのない使い方を確認してください。

また、複数のお悩みにアプローチしたいときには、1本でも多機能の美容液も出ていますので、そういったタイプを選ぶことも可能です。自分の好みに合わせて使い分けてください。

乳液やクリームとの違いは?

美容液と乳液やクリームとの違いは、ズバリ「特定の効果に特化している」ことです。美容液がお悩みごとに肌の内部にアプローチして効果をもたらすことが期待されるアイテムなのに対し、一方で乳液は水分と油分のバランスを整え肌を柔軟にする効果があります。クリームは肌表面に保護膜をつくり、水分の蒸発を防ぎ、うるおいを逃がさないようにするアイテムです。

「美容液を塗ったら乳液はいらないのかしら?」と思う方もいらっしゃいますが、美容液と乳液やクリームは役割が違います。美容液は有効成分を肌に届け、乳液やクリームは成分やうるおいを肌にとどめるために使います。


肌悩み別に選びたい美容液

それでは、具体的にお悩み別に取り入れたい成分を紹介します。
しかしながら、これらの成分がもたらす効果は個人差もあります。また、肌トラブルが深刻な場合は、クリニックを訪ね皮膚科医に相談することをおすすめします。

乾燥肌の場合

化粧水と乳液・クリームなどのベーシックケアをしてもうるおい不足を感じるときは、保湿成分が入った美容液を選びましょう。乾燥肌は水分保持力が失われていることが多いので、肌内部の保水力を上げることを目指すこと。たとえばセラミドなどは、肌の内部で水分を保持する役割を持つ成分です。

セラミドの役割のイメージイラスト

エイジングケア

シワやたるみなどのエイジングサインは嫌なものですよね。加齢とともに肌がハリを失うと、フェイスラインの崩れやシワにつながっていまいます。こういった場合に期待できる成分は肌にハリとうるおいを与える成分、ビタミンA(レチノール)などが入った美容液などがおすすめです。

シワが延びた肌の画像

美白ケア

シミやそばかす、くすみが気になる場合は、ビタミンCなどの美白成分が入った美容液を選びましょう。メラニンの生成を抑制することが期待できます。
また、美白に関しては徹底した紫外線ケアが必須です。日やけ止めや日傘などの対策を合わせて行うようにしましょう。

太陽光を浴びている女性の画像

美容液の使い方、お悩み別のタイプなどについて解説してきました。
まずは自分の肌をよく観察し、改善したい点を明確にした上で正しく使うことで、理想の肌に少しずつ近づけるかもしれません。楽しくスキンケアの努力をしたいものですね。

野本真由美先生プロフィール

野本真由美先生

野本真由美クリニック銀座院長。皮膚科専門医・漢方専門医・日本抗加齢医学会専門医・薬学博士。新潟と東京・銀座の自身のクリニックで診療を行うほか、ニキビ、漢方薬、スキンケアなどを中心に年間30回以上、医師向けの講演を全国で行う。新聞や雑誌などでも多数、寄稿中。体の中と外から皮膚を考え、総合的に治療することをモットーとする。

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