2022.11.30

研究員が語る! 成分へのこだわりと想い -うるおいバリアCPX-

インタビュー

カルテHDに配合されている、美肌を支える成分の数々。それらの成分はどのような働きをし、どのような期待をこめられて配合されたのでしょうか? 成分の働きから成分にこめられたこだわり・想いについて、カルテHD担当の皮膚薬剤研究室 川島 えり研究員にお話を伺いました! 今回はカルテHDが独自に保湿成分を組み合わせて開発した「うるおいバリアCPX」についてのお話です。


川島 えり 研究員

PROFILE
2019年、株式会社コーセーに入社。入社当初から現在まで皮膚薬剤研究室に所属。皮膚科学研究から美容成分の効能研究、製品への配合成分の検討や美容コンセプトの策定まで幅広く担い、多くの新商品開発に携わる。
カルテHDのお気に入りアイテムはカルテHD モイスチュア バーム。「季節的に鼻炎になることがあり、そのときは鼻や口のまわりが部分的に乾燥・肌あれしてしまいます。カルテHD モイスチュア バームは気になる部分をピンポイントでケアできるのでとても重宝しています。細身チューブで持ち歩きやすい&ベタつかないので使い勝手がよい点もお気に入りです!」


肌のうるおいをまもる3つの要素

うるおいバリアCPXのお話の前に、肌のうるおいをまもる3つの要素について説明させてください。

肌にはうるおいをまもる要素として

1. 皮脂
2. NMF(天然保湿因子)
3. 細胞間脂質

という3つが備わっています。

肌のうるおいをまもる3つの要素

皮脂は肌表面に膜をつくり、肌内部のうるおいをまもる働きがあります。イメージ的には、水分を逃がさないラップのような働きです。
皮脂はテカリやニキビ、化粧くずれなどの原因となって嫌われ者のような扱いをされることもあるのですが、肌のうるおいをまもるために重要な要素です。

NMF(天然保湿因子)は、角層細胞の中に存在する保湿成分です。アミノ酸が主成分で、水分を抱え込むことで、うるおった肌をキープします。

細胞間脂質は、角層細胞の間を埋めるような形で存在しています。細胞間脂質は水分を逃がさないバリアの働きをしています。細胞間脂質の中心的な成分があの有名な「セラミド」です。

角層のバリア機能のイメージ

角層細胞と細胞間脂質の関係は、角層細胞をレンガ、細胞間脂質はレンガをつなぎ合わせるセメントとして例えられることがあります。
レンガをただ積み重ねただけだと、水は漏れてしまいますよね。レンガのすき間をセメントできっちり埋めると水も漏れなくなり、強い構造が出来上がります。それと同じで、細胞間脂質が角層細胞の間をきちんと埋めることで、肌内部のうるおいをしっかりキープできるのです。

これら3つは、存在する場所や働きが異なりますが肌のうるおいをまもるためのとても重要な要素となります。


うるおいバリアCPXは3つの要素をサポート

うるおいバリアCPXとは、厳選した7つの保湿成分を組み合わせた成分です。これらは先ほどお話した肌のうるおいをまもる3つの要素「皮脂・NMF・細胞間脂質」の働きをサポートすることで、角層のすみずみまでうるおいで満たす&うるおいを逃さないようにする働きがあります。

それぞれの成分について、詳しくご説明しますね。

7つの保湿成分を組み合わせたうるおいバリアCPX

グリセリルグルコシド

グリセリンにグルコースという糖がついた保湿成分で、日本酒にもわずかに含まれています。保湿力の高いグリセリンに保湿力の高い糖がくっついているので、保湿力がさらにパワーアップしており、うるおい機能をUPさせるのに最適な成分です。
グリセリルグルコシドは砂漠などの過酷な乾燥環境でも育つ“ミロタムヌス”という植物に含まれることでも知られていています。乾燥状態においてミロタムヌスは茶色く葉が閉じてまるで干からびたような見た目をしているのですが、水を少し与えるだけで短時間で緑色の葉が開いてみずみずしい状態になります! これはグリセリルグルコシドの乾燥から身をまもる働きによるものといわれています。

スクワラン

皮脂に含まれるスクワレンという成分に似た構造をもつオイルです。スクワレンは酸化されやすいのですが、スクワランは酸化されにくい安定したオイルなので、化粧品原料として広く使われています。
スクワランは肌をやわらかく保ち、肌内部の水分を蒸散させないエモリエント効果に優れています。オイルのなかでも肌なじみがよく、使用感もよいのが特長です。

セラミド類似ポリマー

セラミドに似た構造をもつ成分をたくさんつなげた成分です。セラミドと同じ働きをするわけではないのですが、たっぷりうるおいを与えながら肌内部のうるおいをしっかりまもることができる成分です。

濃グリセリン

保湿力 の高い成分です。特に代表的な保湿成分であり、しっとりとなめらかな感触を叶えるためにさまざまな化粧品に広く配合されている有名な成分です。

3種のアミノ酸(テアニン・セリン・アセチルヒドロキシプロリン)

テアニンはうるおいを抱える効果が高い成分です。さらに、角層細胞の主成分でもあるケラチンというタンパク質の保水力をパワーアップさせる働きがあることも明らかになっています。
セリンはNMFを構成するアミノ酸のなかで最も多く含まれる成分で、肌をしっとりうるおわせる効果に優れています。
アセチルヒドロキシプロリンは、コラーゲンにも含まれるヒドロキシプロリンをアセチル化したもので保湿効果に優れています 。

これら7つの成分が効果的に肌のうるおいをまもる3つ要素へ働かけ、サポートするように肌のうるおいをしっかりキープします。


うるおいバリアCPXはヘパリン類似物質HDとの相性もバッチリ!

各成分の働きが優れていても、製品へ配合したときにバランスが悪いと本末転倒ですよね。有効成分によっても配合できない成分などがあり、相互によい効果をもたらしながら安定性を保つということにとても苦労しました。苦労しながら、厳選に厳選を重ねてたどり着いたのがこの7種の保湿成分です。

カルテHDに配合されている保水有効成分ヘパリン類似物質HDをはじめとする様々な成分との相性がよいことも確認済みです。

うるおいバリアCPXについて語る川島研究員

うるおいバリアCPXは、肌のうるおいをまもる3つの要素をサポートしつつ、実際使ったときもしっとり感を感じられる成分です 。
皮膚科学研究から導き出された肌のうるおいをまもるために重要な3つの要素に対し、バランスよくアプローチができていると自負しております。

ぜひ、ご自身のお肌でうるおい効果を確かめていただけると嬉しいです。


川島研究員、うるおいバリアCPXの魅力を教えていただき、ありがとうございました! カルテHDの製品は、長年培ってきた皮膚科学研究をもとに丁寧に開発されたものだということを改めて知ることができました。これからは、カルテHDの効果を味わうように使っていきたいと思います!
川島研究員、3回にわたり貴重なお話をありがとうございました!!

※ヘパリン類似物質HDはヘパリン類似物質のことです。

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