2022.11.16

研究員が語る! 成分へのこだわりと想い -ヘパリン類似物質HD-

インタビュー

カルテHDに配合されている、美肌を支える成分の数々。それらの成分はどのような働きをし、どのような期待をこめられて配合されたのでしょうか? 成分の働きから成分にこめられたこだわり・想いについて、カルテHD担当の皮膚薬剤研究室 川島 えり研究員にお話を伺いました! 今回はカルテHDを代表する成分でもある「ヘパリン類似物質HD」についてのお話です。


川島 えり 研究員

PROFILE
2019年、株式会社コーセーに入社。入社当初から現在まで皮膚薬剤研究室に所属。皮膚科学研究から美容成分の効能研究、製品への配合成分の検討や美容コンセプトの策定まで幅広く担い、多くの新商品開発に携わる。
製品開発に対するモットーは「化粧品にときめく心を忘れない」。もともと化粧品が大好きで「コスメオタク」を自称する川島研究員。化粧品の研究開発には様々な制約や規制があり、「これはできないな……、難しいな……」と思うこともあるが、消費者の立場として「こういう化粧品が欲しい!」という気持ちを忘れず、創意工夫を凝らして魅力的な製品づくりに取り組んでいる。


コーセー×マルホのタッグで実現した「ヘパリン類似物質HD」配合化粧品

カルテHDに配合されている代表的な成分といえば、保水有効成分ヘパリン類似物質HDですよね。

ヘパリン類似物質HDの構造

ヘパリン類似物質HDとは、マルホ株式会社が長年使ってきた実績と信頼のある成分。マルホ株式会社が化粧品原料として供給したのはカルテHDが初めてなのです!

私の上司がカルテHDブランド立ち上げ時の初期メンバーだったのですが、マルホ株式会社の研究所へ行き、ヘパリン類似物質HDの効果やメカニズムについていろいろと聞いてきたそうです。上司はこれまでの経験から、様々な成分に精通しているのですが、改めてヘパリン類似物質HDのすごさを知ったと申していました。そして、この素晴らしい成分を配合した化粧品をつくり出し、多くの方々にお届けすることができるということに、とてもワクワクしたそうです。


「ヘパリン類似物質HD」は保湿の概念を変えた

一般的な保湿アプローチというのは大きく2通りありまして、

1.肌外部からうるおいを与える
2.肌内部のうるおいを保つ成分にアプローチする

というものです。

ヘパリン類似物質HDの保湿メカニズムは2つとは違い、肌のうるおいを保つために重要な「うるおい構造(角層ラメラ)」そのものを立て直すことができるという点です。

うるおい構造が乱れていると、うるおいを与えても角層内部にうるおいをキープすることができません。

保湿に重要なうるおい構造

乾燥を防ぐためには、まず、うるおいをキープできる状態にととのえることが大切です。
そういう意味でも、肌のうるおい構造を立て直すことができるヘパリン類似物質HDは本当に素晴らしい成分だと思います。

これまでの「不足しているものを与える」というアプローチではなく、「根本的に立て直す」というアプローチが斬新で、保湿の概念が変わりました!


カルテHDの製品は過酷な環境でもうるおいが持続!

ヘパリン類似物質HDは、うるおい構造を立て直すだけでなく、優れた保湿効果ももっています。

分子内に水になじみやすい“親水基”をたくさん持っているため、水分をしっかり抱え込むことができるのです。しっかりと水分を抱え込んでいるため、湿度が低く乾燥している環境でもうるおいを保つことができます。

保水有効成分であるヘパリン類似物質HDは角層内部でしっかりとうるおいを保ち、肌あれを防ぐ効果も認められています。そのため、乾燥だけでなく肌あれが気になる方にもおすすめの成分です。

ヘパリン類似物質HDについて語る川島研究員

カルテHDのアイテム全品(クレンジング・洗顔を除く)、過酷な環境でも肌のうるおいをキープすることができます。

カルテHDのアイテムは、よい成分をただ配合しているだけでなく、うるおい持続効果もある、自信をもってお届けできる製品です。


川島研究員、ヘパリン類似物質HDについて詳しいお話をありがとうございました!
カルテHDの製品が過酷な環境でもうるおいをキープできることにも驚きでした! つけた瞬間から感じる高いしっとり感にも納得です。

次回は、グリチルリチン酸ジカリウムについて詳しくお話を伺います!

※ヘパリン類似物質HDはヘパリン類似物質のことです。

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