2024.12.10

美肌の要! 保湿ケアの重要性|保湿効果UPの裏ワザお手入れ術

ビューティコラム

#保湿

健やかで美しい肌、それは毎日の保湿ケアの積み重ねでできている! といっても過言ではないほど、保湿ケアは肌にとって重要なお手入れ。今回は、保湿ケアがなぜ肌に必要なのかを確認しましょう。最後に、保湿効果UPの裏ワザお手入れ術もご紹介します!


保湿ケアの必要性

まずは、肌に保湿ケアが欠かせない理由を解説します。人の肌には「バリア機能」という自らを守る機能が備わっています。異物・雑菌・紫外線などによる刺激から肌を守りながら、体から水分が蒸発することを防ぐ機能です。

しかし、このバリア機能は肌の角質層がうるおっていない状態では力を発揮できません。保湿不足によって乾燥しバリア機能が失われた肌はうるおいをキープできず、さまざまな肌トラブルを引き起こしてしまいます。

つまり、保湿ケアは肌が本来持っているバリア機能を生かし、うるおいを保つために必要不可欠といえます。


保湿ケアは角層の水分と油分のバランス理想的な状態に保つためのお手入れ

では、保湿ケアによって得られる肌の「うるおい」とは具体的にどのような状態なのでしょうか?

「肌がうるおっている」といわれるのは、肌表面の「角層」に20~30%の水分がある状態。角層では、水分と油分がミルフィーユ状に重なりあうことでうるおいを保持しています。そのため、水分をキープするためには、油分も重要。保湿ケアは、水分と油分を補給して角層の水分量を理想的な状態に保つためのお手入れです。

実はこの角層、厚さがわずか約0.02mmしかありません。例えると食品用ラップフィルムと同じくらいの厚さ。この薄い角層には、「うるおい構造(角層ラメラ)」という、角層の水分を保つ働きがあります。

角層の断面図

この「うるおい構造」は、肌内部の水分を守るだけでなく、外部刺激から肌を守る役割もあります。つまり、「うるおい構造」がととのっていて、正常に働いてれば肌は健やかで美しい状態を保つことができる、というわけです。


保湿力を高める生活習慣も重要

肌の保湿力をアップさせるには、普段の生活習慣から見直す必要があります。スキンケア以外に以下の3点に注意しましょう。

水分補給
体の内部から水分を肌に与えることを意識しましょう。汗をかいて喉が乾きやすい夏だけではなく、寒い季節もたっぷりと水分を補給することが大切。体格や運動量などによっても異なりますが、目安として1日2.5Lの水分を摂ることを心がけましょう。

室内の湿度を保つ
空気が乾燥していると肌の水分は蒸発しやすくなります。乾燥する時期は加湿器を使用して、室内の湿度を50~60%程度にキープしましょう。ただし、湿度が高すぎるとカビの発生の原因になるので注意が必要です。

栄養バランスを整える
体に必要な栄養をバランスよく摂取しましょう。肌を作るタンパク質のほか、ビタミン、ミネラルなど摂るべき栄養素はたくさんあります。バランスの取れた食事を意識しながら、足りない分はプロテイン・サプリメントなどで補いましょう。


「うるおい構造」が乱れると肌は乾燥して刺激に弱くなる

肌のうるおい構造が乱れると、肌はどうなってしまうのでしょうか?
まず、水分を肌内部に抱え込むことができなくなってしまい、乾燥してしまいます。また、外部刺激が肌内部へ侵入しやすくなってしまい、肌あれを起こしたりいろんな刺激に敏感になったりします。

うるおい構造がととのった肌と乱れた肌の画像

つまり、保湿ケアで重要なのは、「肌の水分を補給する」だけではなく、「うるおい構造」そのものをととのえて、乾燥や肌あれを防いだり、外部刺激から肌を守ったりすることです。

健やかで美しい肌を維持するためにも、「うるおい構造」をととのえるスキンケアをはじめてみましょう!


保湿ケアに必要なアイテムとは?

スキンケアに必要なアイテムは主に4つあります。


  • ・化粧水
  • ・乳液
  • ・美容液
  • ・クリーム

特に乾燥する季節は、化粧水をつけただけでは肌の水分がすぐに奪われてしまいます。美容液でさらに肌を整え、乳液やクリームで蓋をしてうるおいを閉じ込めましょう。


保湿ケアの基本ステップ

洗顔から保湿ケアをするまでの手順を詳しく紹介します。

①洗顔
泡立てネットでしっかりと洗顔料を泡立て、クッション性のある泡を作ります。肌を直接こすらずに泡で汚れを浮かすように洗いましょう。洗顔料をきれいに洗い流すことも重要です。こめかみや顎の下など泡が残りやすい箇所は特に注意してください。

②化粧水
顔を拭いたら、乾燥しないようすぐに化粧水を使用します。手またはコットンに化粧水を取り、やさしく肌にパッティングしましょう。細かい目元や口元、髪の生え際付近、首まで忘れずに保湿することがポイントです。
また、洗顔後に最初に肌にうるおいを与える役割を持つ化粧水は、保湿成分に注目して選ぶとよいでしょう。保湿成分には定番のセラミドやヒアルロン酸、また保水有効成分としては「保水力」が話題のヘパリン類似物質などがあります。

③美容液や乳液
化粧水で水分を与えたら、美容液でさらに肌を整え、乳液でうるおいを閉じ込めます。ただし、アイテムによっては洗顔後にまず美容液や乳液を使う場合もあります。商品の説明をよく読んで、正しい順序で使いましょう。

④クリーム
最後に油分が含まれたクリームをやさしく顔全体に広げ、水分が逃げないように蓋をします。テカリが気になる場合はティッシュオフをしましょう。

この4ステップのほかに、定期的にフェイスパックを行うことも効果的です。自分に合った保湿成分が含まれたアイテムで、毎日丁寧に保湿ケアを行いましょう。


保湿効果UP!の裏ワザお手入れ術「ダブル乳液ケア」

お手入れに悩む女性

「肌の調子が悪いな」
「今日はちょっと肌が敏感で化粧水がしみるな」
「化粧水の浸透が悪い気がする」

と感じたら試してほしいのが「ダブル乳液ケア」。やり方はとっても簡単。
洗顔後、最初に乳液を塗布するだけ。その後は、化粧水→乳液をいつも通りのお手入れを続けてください。

ダブル乳液ケアの手順

実は、角層は水分よりも油分のほうがなじみやすい性質があります。そのため、まず素肌へ油分と水分をバランスよく含む乳液をなじませて、肌をととのえます。それから化粧水で角層全体に水分をゆきわたらせ、さらに乳液をかさねて水分をぎゅっと閉じ込める、というのが「ダブル乳液ケア」です。
スキンケアアイテムの肌なじみを高めて、高い保湿効果を得ることができるので、ぜひお試しください。

特に最近は、長時間のマスク装着による「マスク肌あれ」で肌あれしたり、敏感になっていたりする方も多いかと思います。そんなときこそ、「ダブル乳液ケア」で肌をいたわりながら保湿してうるおい構造をととのえましょう。

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