2025.12.19

乾燥肌ってどんな状態?乾燥肌の種類や原因になるNG習慣・ケア方法を解説

ビューティコラム

#保湿

“乾燥肌”という言葉はよく耳にしますが、具体的にどのような状態の肌であるかご存じでしょうか?

「どれだけ保湿してもずっとカサカサ……」「夏でも乾燥していて、どうケアをしたらいいかわからない……」とお悩みのかたのために、乾燥肌の定義や原因、ケア方法などを詳しく解説します。

乾燥肌向けのスキンケアアイテムの選び方も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。


乾燥肌とは?そのメカニズムを解説

乾燥が気になる女性の図

乾燥肌とは角質層の水分量が不足した肌のことで、肌表面のうるおいを保持できなくなっている状態です。

人の肌の角層には、水分を抱え込む天然保湿因子や細胞間脂質、皮脂膜が存在します。しかし、これらが減少したり状態が乱れたりすると、肌はうるおいを保てません。乾燥した肌は肌のバリア機能が低下している可能性があり、刺激を受けやすくなることで、さらに乾燥が進むという悪循環に陥ります。

バリア機能の低下や乾燥肌を引き起こす原因には、紫外線・空気の乾燥・間違ったスキンケアなどの外的要因が挙げられます。また、加齢や生活習慣の乱れといった内的要因も影響し、水分を保つ機能の低下を招きやすくなります。


あなたはどれ?乾燥肌の種類チェック

乾燥肌には、実はいくつかの種類があります。自分がどのタイプに当てはまるかチェックしましょう。

一年中乾燥している【慢性乾燥肌】
慢性乾燥肌は、肌の水分や皮脂が常に不足しているタイプです。肌のバリア機能が落ちていることでうるおいをキープしづらく、刺激も受けやすいため乾燥状態が慢性的に続きます。

特定の季節だけ乾燥する【季節性乾燥肌】
季節性乾燥肌は、温度や湿度の変化や季節の変わり目の体調不良によって、特定のシーズンだけ乾燥しやすいタイプです。秋や冬に乾燥する人が多いものの、夏も紫外線の影響によって乾燥が引き起こされます。

肌の一部だけ乾燥する【部分乾燥肌(混合肌)】
部分乾燥肌(混合肌)は、頬・目元・口元などの部位は乾燥する一方、Tゾーンなどは皮脂分泌が比較的多い肌タイプです。

内部だけが乾燥している【インナードライ】
インナードライは、肌の表面はベタつきやテカリがある一方で、実は角質層内の水分が不足しているという状態です。内部の乾燥を補うために皮脂が多く分泌されており、見た目と内部の状態が異なります。


乾燥肌を悪化させる7つのNG習慣

うるおった肌をキープするには、毎日の生活習慣を一つひとつ見直すことが大切です。ここでは、乾燥肌を悪化させる7つのNGな習慣をご紹介します。

熱いお湯で洗顔・入浴している
熱いお湯は肌表面の皮脂膜が失われやすく、刺激も与えてしまいます。40℃を超えるお湯は避け、32~36℃程度のぬるま湯で洗顔しましょう。入浴時のお風呂の温度も、熱くしすぎないように注意が必要です。

洗顔後、何もつけずに放置している
洗顔直後やお風呂上がりの肌は、水分が一気に蒸発していきます。できる限り早くスキンケアを行い、水分が逃げるのを防ぎましょう。

保湿の順番やアイテムの使用量が間違っている
洗顔後すぐにスキンケアを行っていても、使い方が間違っていれば効果は不十分です。化粧水→乳液→クリームというように、水分を与えたあとに油分で蓋をすることが大切。ただし、使用順はアイテムによって異なるので事前に確認しましょう。また、使用量が少なすぎないかもチェックしてください。

エアコンを長時間使用している
>エアコンを長時間つけて、空気が常に乾燥していたり風に当たっていたりすることも、肌が乾燥する原因の一つです。使用時間が長すぎないか、風が強すぎないかをチェックしましょう。

紫外線対策が不足している
紫外線は日焼けだけではなく乾燥も引き起こします。紫外線は季節や天候を問わず降り注いでいるので、一年を通して対策が必要です。特に、秋以降に油断して日焼け止めを塗っていない場合は、それが乾燥を引き起こしているかもしれません。

室内の加湿が不足している
目安として湿度が40%を下回ると、肌の水分が奪われやすい環境です。室内の湿度をこまめにチェックし、加湿器を使用しましょう。冷房も空気を乾燥させるので、肌のカサつきが気になるときは夏でも加湿器を使うのがおすすめです。

睡眠不足である、食生活が乱れている
ストレスやホルモンバランスの乱れがあると、肌のバリア機能は低下しやすくなります。生活習慣を整えて、体の内側から肌を整えることも大切です。


正しいスキンケアのステップで乾燥対策

乾燥肌のスキンケアは、肌のバリア機能を整えてうるおいをキープすることを意識し、適切なアイテムと正しいステップで行うことがポイントです。

まず、クレンジング・洗顔は、低刺激処方のアイテムや、うるおいをキープしやすいアイテムを選びましょう。洗浄力が強すぎず、保湿成分が含まれたアイテムを使うことで、やさしい使い心地で洗い上げられます。こすりすぎにもご注意ください。

化粧水は「保水力」に注目。たっぷりの水分を与えられることはもちろん、肌がもともと持つ水分をキープする力にアプローチできるアイテムがよいでしょう。指やコットンで、叩かずやさしくつけることを意識します。

美容液・乳液は、保湿成分がたっぷり含まれたアイテムをチェック。セラミドやヘパリン類似物質が含まれた美容液や乳液でうるおいを与えましょう。

仕上げのクリームは、化粧水や乳液などで与えた水分をしっかりと閉じ込められることが大切です。ベタつきを抑えながらも肌を保護できる、油分が含まれたなめらかなクリームを選びましょう。

まとめ

乾燥肌は、肌のバリア機能が乱れるなどして水分をキープできなくなり、乾燥した状態のことを指します。

ひとくちに乾燥肌といってもいくつかの種類があり、自分のタイプを知ったうえで正しいケアをすることが大切です。肌のバリア機能や保水力に注目してアイテムを選び、いつでもうるおったツヤ肌を目指しましょう。


保水有効成分ヘパリン類似物質配合のスキンケア

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