2021.05.19
紫外線に負けない! カラダの内側からはじめる紫外線対策
ビューティーコラム
紫外線が気になる季節。明るく美しい肌をキープするためには日焼け止めなどの“守るケア”だけでなくカラダの内側からのケアも重要です。紫外線に負けないためにも、外側からの紫外線対策に加えてインナーケアを実践して美しい肌をキープしましょう!
紫外線による酸化から肌を守る“ビタミンC”
紫外線を浴びると“活性酸素”という体内を酸化させる物質が発生します。酸化とは釘が錆びたりリンゴの切り口が黒くなったりする現象。こんなことが体内で起こっているなんて衝撃ですよね。
では皮膚で酸化が起こるとどうなるのでしょうか?
皮膚表面の皮脂が酸化されると過酸化脂質という物質になり、表皮全体を攻撃して皮膚の免疫機能を低下させたり肌あれやニキビの原因になるといわれています。
肌奥深くの真皮が酸化されると肌のハリや弾力を保つために重要なコラーゲンやエラスチンなどのたんぱく質が劣化してしまいます。
そうです、酸化は老化を促進させる美容の大敵なのです!
そこで注目すべき栄養素がビタミンC。
ビタミンCは美容に良いといわれる栄養素の1つですが、酸化の原因となる活性酸素を消去する“抗酸化作用”があるのです!
それだけでなく、シミの原因となる色素“メラニン”の色を薄くする効果もあるといわれています。
ビタミンCはヒトの体内で合成することができないため、食事などから摂取しなければなりません。紫外線が強くなるこの時期には積極的に摂取したい栄養素ですよね!
ビタミンCはピーマンやブロッコリー、キウイフルーツやオレンジ、ジャガイモ・サツマイモなどに多く含まれています。
ビタミンCは熱に弱いため、できるだけ生のまま摂取するのが望ましいといわれています。ただ、ジャガイモやサツマイモに含まれるビタミンCはデンプンに守られているので、加熱しても壊れにくいといわれています。
ビタミンCを一度に大量に摂取しても身体にためておくことができず、尿として排出されてしまいます。そのため、こまめに摂取する必要があります。
食事から摂取するのが難しければ、サプリメントなどを利用して毎日意識して取り入れましょう。
紫外線対策には“赤い食材”にも注目!
「肌の老化が気になる人は赤い食材を摂取しましょう!」
なんて、一時期テレビなどで話題になりましたが、赤い食材は紫外線対策としても効果的なのです。
赤い食材には
✓ アスタキサンチン
✓ リコピン
✓ βカロテン
など抗酸化効果の高い栄養素が含まれているものが多くあるためです。
アスタキサンチン
鮭やいくら、カニ、エビなどに含まれる赤い色素です。
過酷な環境に生きる生物が紫外などから身を守るため必要な色素だといわれています。アスタキサンチンは活性酸素のなかでも肌の老化に大きく影響する”一重項酸素”を消去する力が強いといわれています。
リコピン
トマトやスイカなどに含まれる赤い色素です。
リコピンも非常に強い抗酸化作用をもっています。リコピンは生のトマトだけでなくトマトジュースやケチャップに含まれています。加工食品もぜひ利用してくださいね。
βカロテン
にんじんやかぼちゃ、緑黄色野菜に含まれるオレンジ色の色素です。
βカロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を健康に保ちます。
βカロテンは油で加熱したほうが吸収されやすくなるといわれています。そのため、煮物やソテーなどで摂取するのがおすすめです。
食事の基本は “バランス”&“彩り”よく!
インナーケアの基本はバランスのとれた食事。
さらに赤や黄色の色鮮やかな食材を取り入れることで紫外線に強い体づくりに役だちます。
バランスのとれた食事は紫外線対策だけでなく美肌の基本にもなるので、ぜひ一度見直してみてくださいね。