2024.07.09

敏感肌ってどんな肌? 敏感肌を健やかにととのえる方法

ビューティーコラム

「敏感肌」というとどんな肌を思い浮かべますか? 実は、敏感肌とは医学用語でも学術用語でもないため、明確な定義はありません。では、一般的にどのような肌を指すのでしょうか。今回は敏感肌の特徴と、敏感肌を健やかにととのえる方法をご紹介します。


敏感肌ってどんな肌?

肌をさわる女性の図

敏感肌とは一般的に「かぶれや肌あれ、ニキビなどのトラブルを起こしやすい肌」のことを指します。具体的には「ピリピリしやすい」「刺激を感じやすい」「むずかゆくなる」などの症状を感じることが多いかもしれません。

では、敏感肌の主な原因として考えられているのが「肌のバリア機能の低下」

もともと、肌にはバリア機能という肌内部のうるおいを保ち、外部刺激を肌内部に伝えないしくみが備わっています。健常肌はこの機能が正常であり、うるおいやハリ・つやがあり、キメが整った状態です。

バリア機能が整った肌と乱れた肌のイメージ図

バリア機能が乱れてしまうと、肌内部の水分が失われて乾燥しやすくなります。それと同時に、外部刺激が肌内部に侵入しやすく炎症が起こりやすくなります。

乾燥や外部刺激によって、ピリピリ・むずがゆさなどという刺激を感じたり、肌あれやニキビなどの肌トラブルが起こりやすい、いわゆる「敏感肌」という状態となってしまうのです。

敏感肌というと顔に起こるイメージが強いかもしれませんが、全身の部位に肌トラブルが出る可能性があります。特に、皮脂が少ないひざやひじ、皮脂や水分を奪われやすい手指には注意が必要です。頭皮が敏感肌になったときは、かゆみや乾燥によるフケが出ることもあるでしょう。

また、敏感肌に似たものに挙げられるのが「不安定肌・ゆらぎ肌」です。不安定肌・ゆらぎ肌も医学的に定められた言葉ではありませんが、一般的に季節の変化・疲労・睡眠不足・生理周期などの影響を受けて一時的に敏感になった肌を指します。不安定肌・ゆらぎ肌もバリア機能が低下していることが多いと考えられ、肌トラブルが発生しやすい状態です。


敏感肌になる主な原因

では、なぜバリア機能が低下して敏感肌になってしまうのでしょうか?主な原因をご紹介します。

●乾燥
敏感肌の原因として、最も多いと考えられるのが乾燥です。冬場の空気の乾燥や夏場のエアコンの風、お風呂上がりの保湿不足など、乾燥の原因はどの季節にも潜んでいます。

●紫外線
紫外線を浴びると、肌を守るために皮脂が過剰分泌され、角質層が厚くなると言われています。 肌の表面の防御にエネルギーを使う一方で肌内部のバリア機能が低下するため、敏感肌につながります。

●加齢
年齢を重ねると皮膚は薄くなって弾力が減り、紫外線への防御力も減少します。以前は問題のなかった刺激も肌への大きなダメージとなって、バリア機能が低下しやすくなります。

●クレンジング、洗顔の方法
クレンジング、洗顔はスキンケアの基本ですが、方法が間違っていると敏感肌を引き起こすことも。NGポイントは、ゴシゴシと顔をこするように洗う、洗顔料の泡立てが足りない、熱めのお湯で洗い流すなどが挙げられます。

●その他の誤ったスキンケア、過剰なメイク
肌に合わない成分が含まれた化粧品を使用することや、鼻パック・ピーリング剤などのやり過ぎ、保湿の際に顔をこする・叩くことなども敏感肌になる一因です。また、過剰なメイクをして厚塗りになり、毛穴に汚れが残ることもバリア機能の低下につながってしまいます。

●体質
生活習慣やケアの方法に気をつけていても、アレルギー体質やもともと弱い肌質というケースもあります。この場合も肌のバリア機能が低下している可能性が高く、体質に合ったケアが必要です。


敏感肌はずっと敏感肌のまま?

敏感肌に悩む女性のイメージ

敏感肌になってしまうと、ずっと敏感肌のままなのでしょうか?

答えは△。
残念ながら、敏感肌の原因にもよるので一概には言えません。

ただ、敏感肌の原因がバリア機能の乱れによるものであれば、バリア機能をととのえることで健やかな肌に立て直すことはできます。

バリア機能とは「皮脂膜」「天然保湿因子(NMF)」「うるおい構造(角層ラメラ)」の3つの要素で成り立っています。

バリア機能に重要な3つの要素

なかでも、バリア機能に関わる大切な要素がうるおい構造(角層ラメラ)

うるおい構造が整うと、肌はみずからうるおいを抱え込めると同時に、外部刺激から肌をまもることもできるようになります。
そのため、敏感肌を健やかにととのえるためには“うるおい構造ケア”が重要です。

では、うるおい構造をととのえるにはどうすればよいのでしょうか?


うるおい構造を立て直す「ヘパリン類似物質HD」

うるおった素肌に喜ぶ女性のイメージ

カルテHD全品(クレンジング・洗顔を除く)に配合されている保水有効成分ヘパリン類似物質HDには、うるおい構造を立て直して乱れたバリア機能をととのえ、うるおいをみずから抱え込める肌にみちびく効果があります。

そのため、敏感肌に悩んでいるかたにはおすすめの成分!

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※ヘパリン類似物質HDはヘパリン類似物質のことです。
※すべてのかたにコメド(ニキビのもと)ができないというわけではありません。


敏感肌のケア改善方法

最後に、敏感肌をどのようにケア すればよいのかを解説します。

●インナーケア(食事、水分、ビタミン摂取)
バランスの整った食事を摂り、水分をたっぷりと摂取することで体の内側からケアをしていきましょう。サプリなどで各種ビタミンを摂取することも検討してください。

●肌に負担をかけないクレンジング
肌の外的刺激を抑えることも、敏感肌のケアには大事なポイントです。やさしい力でもしっかりメイクや汚れが落ちるものを選び、力を入れずにクレンジングをしましょう。クレンジング後の洗顔もやさしく行ってください。

●保湿
洗顔後は肌に合ったスキンケアアイテムで、すぐに保湿することが何より大切。バリア機能に大切なうるおいををととのえて肌にうるおいを与えられる保湿アイテムを使用してください。

●紫外線対策
肌の大敵である紫外線の対策は、どの季節も必要です。日焼け止めを塗り、夏はサングラスや帽子、アームカバーなども活用して紫外線のダメージから肌を守りましょう。

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