2025.10.31

更年期のホットフラッシュと肌トラブルを解説。今こそ始めたいスキンケア

ビューティコラム

#エイジングケア

「最近体が熱くなることが多くて、なんだか肌の調子も悪い……」
その状態は、もしかしたら更年期の症状かもしれません。実は、更年期はほてりや汗が気になるだけでなく、乾燥・赤みなどの肌トラブルが起こりやすい時期でもあります。
この記事では、更年期によくみられる症状のひとつ「ホットフラッシュ」や更年期の適切なスキンケアについて詳しく解説するので、ぜひ最後までご覧ください。


更年期は心と肌の転換期

日光を浴びる女性のイメージ

更年期は誰にでも訪れる自然な変化で、特に女性は心身の不調が起こりやすい時期です。ホルモンバランスの変化によって体調がゆらぎやすくなるだけでなく、肌にもさまざまな影響が起こります。

特に「ホットフラッシュ」と呼ばれる急なほてりや発汗は、肌の赤みや乾燥を引き起こし、肌のバリア機能を低下させることも。すこやかな肌を保つために、更年期こそ年齢に合った丁寧なスキンケアが必要といえます。


ホットフラッシュとは?

「ホットフラッシュ」についてさらに詳しく解説します。ホットフラッシュとは、更年期に多くみられる代表的な症状のひとつ。

加齢によってエストロゲン(女性ホルモン)が減少すると、自律神経が乱れて血管の拡張・収縮のコントロールがうまくできなくなる状態に。これがホットフラッシュの症状である急なほてりや発汗、顔の赤みなどを引き起こします。

体温が急に上がってのぼせるような感覚に加え、肌が一時的に熱を持ったり汗をかいたりすることで、乾燥やかゆみなどの肌トラブルを引き起こすことも。特に顔や首まわりは症状が出やすく、人によっては日常生活に支障を感じることもあります。


更年期と肌の関係

更年期を迎えると、エストロゲンの分泌が徐々に減少して肌の水分保持力や皮脂分泌量が低下。その結果、ほてりや発汗がなくても肌のうるおいが失われやすく、常に乾燥しやすい状態になります。

外部からの刺激にも敏感になり、今まで問題なく使えていたスキンケアアイテムが急に合わなくなるケースもあるでしょう。これらの肌トラブルは、うるおい不足によって、肌本来のバリア機能が低下することが原因です。


敏感肌・乾燥肌になったときのスキンケアのポイント

更年期のスキンケアは、「与える」スキンケアよりも「守る」スキンケアを意識することが大切です。負担感を抑えられる低刺激処方のアイテムを選ぶことで、敏感でゆらぎやすい肌もケアできます。

また、肌のバリア機能を整えるには、何よりも保湿が基本です。化粧水で角層までしっかりとうるおいを届けたうえで、乳液・クリームなどの油分が多いアイテムでうるおいが逃げないように守りましょう。

丁寧な保湿ケアを毎日続けて、肌が自らを守る力をサポートすることが大切です。


自分の肌に合ったスキンケアアイテムを選ぶには?

肌がゆらぎやすくなったときは、成分表示をよくチェックして自分に合ったスキンケアアイテムを選ぶことが大切。医薬部外品として肌あれのケアに対応しているアイテムを選ぶのもよいでしょう。

さらに注目したいのは、肌のバリア機能をサポートする保湿成分が含まれているかどうかです。代表的な成分であるヘパリン類似物質は、肌の保水に役立つ「うるおい構造(角層ラメラ)」にはたらきかける保水有効成分です。 肌が自らを守る力をサポートしてうるおいを高めることで、肌あれ防止につながります。

さまざまな種類の保湿成分があるので、自分に合った成分が含まれたアイテムを見つけましょう。

まとめ

更年期は心や体だけでなく、肌にも大きな変化が訪れる時期です。更年期のスキンケアで大切なのは、肌の状態に合わせて毎日やさしく保湿ケアをすること。

低刺激処方のアイテムや、肌のバリア機能を整える成分を含むアイテムを取り入れながら、「守る」ことを意識してケアを行いましょう。シンプルで丁寧なケア習慣を積み重ねることが、更年期を心地よく過ごす第一歩となります。

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