2025.12.08

化粧品に使用期限ってあるの? 正しく使って健やかで美しい肌へ!

ビューティコラム

#基本のスキンケア

食品には「賞味期限」や「消費期限」が記載されていますが、「使用期限」が記載された化粧品はあまり見かけませんよね。では、化粧品に使用期限はないのでしょうか? 答えはNO! 使用期限はあります! 今回は、化粧品の使用期限について詳しく解説します。


化粧品に使用期限が記載されていないのはなぜ?

日本の法律では、「製造後3年を超えて品質が安定な化粧品・医薬部外品については、使用期限を記載する必要はない」とされています。

カルテHDのアイテム

つまり、使用期限が記載されていない化粧品は「3年以上品質が安定している」と確認されているもの。未開封の状態であれば3年間は使用しても大丈夫ということです。

逆に、3年以内に変質してしまうものには使用期限を記載する必要があります。


開封してしまったら使用期限はどうなる?

「未開封の状態であれば3年」ということでしたが、開封後はどうでしょう。

化粧品は開封すると、ほこりや雑菌が入ってしまう可能性があります。そのため、できるだけ早く使いきってしまうことがおすすめです。

使用後は容器の口もとを清潔なティッシュなどできれいにふき取り、キャップはきちんと閉めましょう。

化粧品の品質をまもるためには保管方法も重要です。
保管場所は直射日光の当たらない常温の室内で。高温多湿の場所は避けましょう。
特に、長期間使用しない場合は保管する環境に気を付けてくださいね。

毎日使う化粧品だからこそ、使うときは丁寧に、保管するときは適切に。化粧品が最後まで最高の効果を私たちの肌にもたらしてくれるよう、品質をまもりましょう!


アイテム別使用期限の違い

「化粧品」とひとくちにいっても、さまざまな種類があります。アイテムごとの使用期限の違いもチェックしておきましょう。

基礎化粧品
スキンケアに使用する基礎化粧品は、開封後数ヶ月以内に使用するのが理想的です。特に、オイル系の基礎化粧品は酸化しやすいので早く使い切ることを心がけましょう。

ただし、成分だけでなく容器のタイプによっても使用期限は異なります。指で直接取るジャータイプのクリームなどは、ポンプやスプレーと比較して劣化しやすいので注意しましょう。

メイク化粧品
メイク化粧品のなかでも、マスカラ・アイライナー・リップなど直接触れるアイテムは清潔な状態を保ちづらいといえます。何年も続けて使用するのは避けて、数ヶ月で定期的な買い替えをするのがよいでしょう。

ファンデーションの場合、リキッドタイプやクリームタイプよりもパウダータイプのほうが長く使いやすいものの、やはり数年使い続けるのはよくありません。

日焼け止め
日焼け止めは、効果を落とさないためにもワンシーズンで使い切るのがベスト。前年の日焼け止めは紫外線防御力が落ち、酸化も進んでいる可能性があるので毎年新しいものを購入するのがよいでしょう。


化粧品は使用期限を過ぎるとどうなる?

使用期限を過ぎた化粧品は、酸化によってにおいや色が変化することがあります。また、分離や沈殿が見られることも。このような状態の化粧品は、雑菌が増えて変質している可能性があり、使用すると肌トラブルの原因になります。

また、開封後にそれほど時間が経っていない場合でも、明らかに見た目やにおいが変わっているものは使用を避けましょう。


化粧品を長く使うための4つのコツ

開封後の化粧品をできる限り長く使用するために、以下の4点に気をつけましょう。

直射日光・高温多湿を避けて保管する
化粧品は高温や湿気、強い光で成分が変質しやすく、劣化する原因になります。日の当たらない涼しい場所に保管し、浴室など湿度の高い場所には置かないことがポイント。また、夏場にエアコンの入っていない部屋に長時間置くこともできる限り避けましょう。

清潔な手・道具で使う
手やコットン・ブラシ・スパチュラなどのメイクツールが汚れていると、化粧品に雑菌が入り込み、劣化や肌トラブルの原因になります。化粧品を使う前はよく手を洗い、スキンケアにはほこりなどが付着していない新しいコットンを使いましょう。また、メイクツールも定期的なお手入れをして清潔に保つことが大切です。

しっかりフタを閉める
容器のフタがきちんと閉まっていないと、空気が入り込んで乾燥や酸化が進み、成分の変化を招きます。使い終わったらすぐにフタを閉め、空気が入りにくい状態を保つことが大切です。特に揮発しやすい化粧水や、酸化しやすいクリーム類は丁寧な取り扱いが品質維持につながります。

使い切れるサイズを選ぶ
化粧品は開封した瞬間から少しずつ劣化が始まるため、短期間で使い切れる容量を選ぶことがポイントです。季節限定で使うものや、使用頻度が低いアイテムは小さめサイズをチェック。お得な大容量サイズの化粧品もありますが、何年も使い続けることになる場合は購入を避けましょう。

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