まずは、肌のハリ・つやが減ってしまう原因を解説します。そもそも肌のハリとは、肌が内側から支えられ弾力がある状態のことです。加齢による表情筋の衰えや、肌内部にあるコラーゲン・エラスチンの減少が起きると肌のハリは低下。また、肌の表面が乾燥すると細胞の弾力が減少し、これもハリ不足の原因になります。

一方、肌のつやが低下する主な原因は乾燥です。うるおいが不十分でキメが乱れた肌は光の反射が減り、つやのないくすんだ肌に見えてしまいます。

では、どのような対策をすればハリとつやのある肌をキープできるのでしょうか。スキンケアのポイントを3つご紹介します。

保湿を徹底する
美肌の基本は保湿です。正しい手順で時間をかけて丁寧に保湿を行いましょう。順序はアイテムによって異なることもありますが、洗顔後は化粧水を使って肌に水分を与えます。その後、美容液でさらに肌を整えたあと、乳液やクリームでうるおいを閉じ込めます。

朝晩、複数のアイテムを使って徹底的に保湿することが大切。日中はメイクの上から使用できるスプレータイプの化粧水を使うのもよいでしょう。

UV対策を徹底する
紫外線は肌のハリに欠かせないコラーゲン・エラスチンを減少させるといわれています。乾燥も引き起こしやすく、UV対策が不十分だとせっかくの丁寧な保湿ケアが無駄になってしまう可能性も。季節を問わず日焼け止めを塗り、サングラスや日傘も併用しましょう。

ハリとつやを与える特別ケアを行う
肌のハリケアに適した成分には、レチノール・プラセンタ・ナイアシンアミドなどが挙げられます。このような成分が入ったアイテムは高価なものもありますが、美容液やクリーム、フェイスパックなどを特別な日のケアとして取り入れるとよいでしょう。

さらに、コラーゲンやヒアルロン酸などの保湿成分が豊富に含まれたアイテムも使用して肌のつやをキープしましょう。

ハリ・つやをキープするために大切な保湿ケアの方法について、さらに詳しく解説します。

保湿ケアは肌の「バリア機能」と深く関係しています。バリア機能は肌が自らを外部刺激から守り水分を保つ仕組みのことですが、角層のうるおいが不足していると力を発揮できません。バリア機能を正常に働かせ、乾燥や肌荒れを防ぐために保湿ケアが欠かせないといえます。

保湿ケアをするときは、以下の3点を押さえておきましょう。

水分を与えたあとに閉じ込めることを意識する
化粧水だけを使用しても、時間とともに肌から水分が逃げてしまいます。乳液やクリームなど、油分が含まれたアイテムを使って水分を閉じ込めることが必須です。朝の洗顔時にも必ず使用し、メイク前のベタつきが気になる場合はティッシュオフで対策しましょう。

肌にやさしい低刺激な製品を使う
美肌を目指すためのスキンケアですが、成分が合わなければ逆に肌トラブルが起こる可能性も。特に敏感肌のかたには無添加処方・低刺激処方のアイテムが適しています。また、特定の成分で肌トラブルが起こった経験がある場合は成分表を事前によくチェックしましょう。

うるおいを守る成分が入った製品を使う
スキンケアアイテムに使われる保湿成分は非常に多くの種類があり、セラミド・ヒアルロン酸・コラーゲンなどが代表的です。また、「ヘパリン類似物質HD」という成分も注目されています。肌の保水に欠かせないうるおい構造（角質ラメラ）にアプローチすることが特徴で、肌のバリア機能に働きかけ、うるおいを守る効果が期待できます。

ハリとつやのある健康的な肌を手に入れるには、スキンケア以外の生活習慣も見直す必要があります。以下の3点に注意して、うるおった肌を目指しましょう。

質の良い睡眠をとる
睡眠中に分泌される成長ホルモンや睡眠ホルモン（メラトニン）は、美肌に効果があるといわれています。成長ホルモンは深い睡眠のときに分泌されるので、質のよい睡眠をとることが大事。深く眠れるように、日中に日光を浴びる、入浴時は湯船に浸かって体を温める、寝る前にスマホを見ないなどを心がけましょう。

栄養バランスの取れた食生活を心がける
食事から十分な栄養を摂ることは肌の健康を保つために欠かせません。肌を作るたんぱく質やビタミン、ミネラルなど必要な栄養をバランスよく摂取することを意識しましょう。毎日三食を、できる限り同じ時間に規則正しく食べることもポイントです。

適度な運動で血行を促進させる
血行がよくなると肌の毛細血管に栄養や酸素が届きやすくなり、ターンオーバーが促進されます。軽い筋トレやランニング・ウォーキングなどの適度な運動を継続的に行うことも、肌のハリ・つやにつながるでしょう。

まとめ
肌のハリ・つやをキープするための基本は、徹底的な保湿です。肌が持っているバリア機能を活かすことも意識しながら、保湿成分が含まれたアイテムを使ってうるおいを守りましょう。毎日の保湿ケアに加えて、ハリ・つやに特化したスペシャルケアを行うこともポイントです。
また、肌のハリに欠かせないコラーゲン・エラスチンを減少させないためにUV対策を十分に行うことも欠かせません。スキンケア以外の生活習慣にも注意して、弾力とうるおいのある美しい肌を目指しましょう。

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