2024.11.22
クレンジングオイルで「うるおいバリア」を保つ!洗顔前の正しいメイク落とし術
ビューティーコラム
オイル・リキッド・ジェルなどさまざまな種類があるクレンジング料。なかでもクレンジングオイルは定番のタイプです。メイク落としの際に毎日使用しているかたも多いと思いますが、正しい使い方はご存知でしょうか?
洗浄力の強いクレンジングオイルは、間違った商品選びや使用方法によって肌が乾燥したり毛穴に汚れが残ってしまったりすることがあります。この記事では、クレンジングオイルと肌のうるおいの関係や商品選びのポイントなどをご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
クレンジングオイルと「うるおいバリア」の関係
うるおいバリアとは、肌の水分を保持する機能のことです。角層にある細胞間脂質のコレステロールがこの重要な役割を担っています。しかし、間違ったスキンケアを行って肌がダメージを受けるとうるおいバリアが破壊されて、肌の乾燥・肌荒れの原因に。
クレンジングオイルは、リキッド・クリーム・ジェル・ミルクなど他のタイプと比べてメイク・汚れをよく落とせる傾向があります。一方で、洗浄力が高いために肌のうるおいまで奪う可能性があるというデメリットも。
オイルベースのジェルなど洗浄力と肌へのやさしさのバランスを重視したタイプもありますが、肌に合わない商品を使ったり間違った使い方をしたりすることで、前述のうるおいバリアを破壊してしまうリスクがあります。
クレンジングオイルの選び方のポイント
ここからは、クレンジングオイルを選ぶ際のポイントをご紹介します。
肌タイプに合わせたクレンジングオイルを選ぶ
クレンジングオイルは、数あるクレンジング料のタイプのなかでも比較的洗浄力が高いアイテムです。しかし、以下に挙げるオイルの種類によってやや特徴が異なります。
●炭化水素油系(鉱物油・スクワランなど)
●エステル油系(パルミチン酸エチルヘキシル・パルミチン酸イソプロピルなど)
●油脂系(ホホバ種子油・オリーブ果実油など)
このなかで洗浄力が高いのは炭化水素油系のクレンジングオイルです。脂性肌でメイクや皮脂をしっかり落としたいかたはこのタイプがよいでしょう。逆に、最も洗浄力がやさしいのは油脂系。乾燥肌のかたや肌が荒れやすいかたはこのタイプをチェックしましょう。また、アルコールフリー・防腐剤フリー・香料不使用などフリー処方のクレンジングオイルもあります。
高保湿成分を配合したクレンジングオイルを選ぶ
メイクや汚れを落としながら肌のうるおいをキープできるかどうかも、クレンジングオイルの大事なポイントです。成分表を見て、ヒアルロン酸・グリセリン・セラミドなどの保湿成分が含まれているかどうかを確認しましょう。
洗い流しやすさもチェック
洗浄力の高いクレンジングオイルが肌に残ると肌荒れの原因になります。また、洗い流しのときに強くこすることも肌にとって大きな負担です。商品の口コミなどをチェックし、短い時間ですっきり洗い流せるかどうかにも注目しましょう。
うるおいを保って落とす!クレンジングオイルの正しい使い方
肌のうるおいをキープしながら、汚れやメイクをすっきり落とすためのポイントを紹介します。
①適量を取る
クレンジングオイルを手に取るときに大事なのは、乾いた手に出すことです。顔につける前に水と混ざるとメイクを落とす力が落ちてしまいます。なかには「濡れた手で使える」という商品もありますが、基本的にはどのクレンジングオイルも乾いた手で使用するのが効果的です。
さらに、使う量が少ないこともNG。わずかな量で顔をこすると摩擦が起きやすく、肌に負担がかかります。ある程度の厚みが出る量を出しましょう。
②やさしくなじませる
次に、顔全体にオイルをつけていきます。強くこすらずに、指の腹を使ってやさしくなじませましょう。まぶた、鼻のキワ、口元などメイクが残りやすい細かな部分も残さずなじませていきます。
③水で乳化させる
クレンジングオイルを使うときに最も大事な工程といえるのが「乳化」です。乳化とは、水と油が混ざり白く濁った状態のこと。
クレンジングオイルをなじませたあとに水を加えて乳化させると、オイルとなじんだメイクや汚れは水のカプセルの中に閉じ込められます。すると、本来であれば水だけでは洗い流せない油性のメイクや汚れをすっきりと落とせるという仕組みです。
しかし、乳化が不要なクレンジングオイルも販売されています。クレンジングにかける時間をできる限り減らしたいかたはチェックしてみましょう。
④洗い流す
最後は肌をこすらないように水をかけながら、すみずみまで洗い流します。顎の下や髪の生え際などは洗い流しが不十分になりやすいので要注意。タオルで拭く際も軽く押さえるだけにして、摩擦を起こさないようにしましょう。
過度なクレンジングには要注意!
きれいな肌を保つために欠かせないクレンジングですが、やりすぎには注意が必要です。メイクや汚れを落とすパワーを持つクレンジング料。使用する頻度が高すぎたり使う際に強くこすりすぎたりすると、肌のうるおいバリアが破壊されてしまいます。
うるおいバリアを失ってしまうと、肌が水分を保てなくなり乾燥や肌荒れにつながることも。乾燥を改善しようとするために皮脂が過剰分泌されて、毛穴やテカリが目立つ可能性もあります。上記で解説した正しい方法で、肌に負担をかけないように注意しながらクレンジングを行いましょう。
クレンジング料はメイクだけでなく、皮脂や角質も落とせるアイテムです。ノーメイクのときの洗顔前にも使用できますが、乾燥や肌荒れが気になる場合は使用を避けるのがよいでしょう。
クレンジング後の保湿ケアも念入りに
どれだけ肌のうるおいを保てるクレンジングオイルを使用しても、その後の保湿ケアが不十分であれば肌は乾燥してしまいます。洗顔後に顔を拭いたあとはすぐにスキンケアアイテムを使用して保湿を行いましょう。
化粧水をつけるだけでは保湿ケアは不十分。美容液や乳液・クリームも使用して、たっぷりのうるおいを与えたあとに油分で蓋をするのがポイントです。保湿成分の充実度にも注目しながら自分に合ったアイテムを選びましょう。